私たちは生きていくために、まず口から食べ物を食べます。
食べ物をよく噛むとその刺激が脳に伝わり、唾液が分泌されます。
唾液は「消化を助ける」ほかに口内の環境を守る重要な働きを持っています。
唾液のはたらき
- 1.溶解作用
(味物質を溶解して、味覚を促進させる) - 2.洗浄作用
(食べ物のカスを洗い流す) - 3.抗菌作用
(抗菌作用を含んでおり、病原微生物に抵抗する。) - 4.pH緩衝作用
(pHを一定に保ち、細菌の繁殖を抑える) - 5.保護作用
(歯の表面に皮膜をつくり、虫歯を防ぐ) - 6.円滑作用
(発音や会話をスムーズにする)
近年、このように多くの重要な働きをしてくれる唾液に着目し、多くの唾液臨床により、その情報を調べることで、治療や病気予防に役立てる取り組みが行われてきました。
その中でも唾液の酸化還元電位測定をすることで、(唾液の酸化状態と還元状態を調べることで)「体調度」とどのような関係があるかが分かってきました。
唾液で病気の有無がわかるのは、これまでは専門機関でしか調べることができませんでしたが、手軽に測定ができる装置「酸化還元確認計」によって、簡単に調べることができるようになりました。
歯の検診や治療で来院されたついでに、ご自身の健康状態をチェックしてみませんか?
当院にて唾液チェックをして頂くことができます。測定時間は約1分。
その場で結果の数値がでてきます。
コラム ~ 唾液の不思議
唾液が血液からつくられていることを知っていましたか?
普段何気なく口の中にある唾液。
唾液はいったいどこからくるのでしょう?
唾液を分泌するのは主に、耳下腺・顎下腺・舌下腺の、3大唾液腺です。唾液は1日に1~1.5リットルも分泌されるのですが、その成分の99%は水です。血液がそのまま唾液になるわけではありませんが、唾液は体内を巡る血液と同じ情報をもっているので血液中の成分が、唾液になっていることがわかっています。