初期のむし歯治療
歯の表面に現れる白濁の状態がむし歯の始まりです。
この段階なら、フッ素入りの歯みがき剤を使った念入りな歯みがきや、食生活に気をつけることで、本格的なむし菌への進行を防ぐことも可能です。
穴が開いるなど進行したむし歯治療
乳幼児は痛みを訴えないので、親が気づくことが大切です。
乳歯のむし歯はエナメル質や象牙質が薄いため神経まで達する速度が速く、仕上げみがきの時などに、子どもの歯をよく観察し、
これらの変化の早期発見に努める必要があります。歯科の専門家ではない難しいところもありますので、歯科医院での定期的な健診が不可欠です。
治療の特徴
小児歯科の治療の特徴は、子どもの将来を予測しながら、治療方針を決めていく点にあります。
乳歯のむし歯なら、あと何年使うかなどを考慮する必要があります。
例えば2歳半でむし歯になった場合、あと10年前後使うことを考え、できるだけ神経を取らない治療を考えます。
神経を取る場合でも、神経を全部取らずに半分だけを取る治療法等、よく相談することが大切です。
シーラント
乳歯や第一大臼歯、第二大臼歯など、むし歯になりやすい奥歯を守る予防的処置として、 「シーラント(予防填塞)」という、奥歯の溝にプラスチックを流しこんで、滞を埋めてしまうという方法があります。
- ・生え変わる永久歯もむし歯になる事もある
- ・乳歯がむし歯で抜けると永久歯のスペース不足を招き、永久歯の歯並びが悪くなる事がある他、十分な咀嚼が出来なくなる為、顎の成長も不十分となる事があります。
- ・歯並びが悪くなると、プラークを落としにくくなる為、むし歯や歯周病になり易くなる。
口臭の治療
子どもにも口臭があります。
大人の場合、歯周病や進行したむし歯、舌苔(舌に付着した白い汚れ。細菌や食べかすなどの固まり)、
ドライマウス、全身疾患などが口臭の原因であることが多いですが、子どもの場合は、ほとんどがみがき残しによるプラークが原因です。
プラークは、むし歯菌などの細菌の塊でネバネバしており、歯の周りにくつついています。
何日も歯をみがかないでいるような場合には、プラークが堆積して、少々の歯みがきでは完全に落としきれないことも有りますが、
市販されている染め出し剤(食用色素入りの液体やジェル。歯に塗布すると、プラークなとの汚れが赤く染まる)を何度も使ってみがき残しをチェックし、
すべてのプラークをきれいに除去すると、口臭はほぼ解消されます。
歯とはの間のプラークは、糸ようじやフロス(細い糸状のナイロンを束ねた歯間専用の糸)で取り除く。
それでも口臭が残っている場合は舌苔を疑います。市販の舌クリーナーを使うなどして、舌の汚れを落とします。
口呼吸をしている子どもは、ロのなかが乾いて唾液が減り、口臭が強くな事があります。
鼻詰まりが口呼吸の原因ということもありますので、耳鼻科で診察してもらう必要があります。